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デジタル工作機械の性能と特徴

SHAREのスタッフがみなさまにお届けする『SHARE STAFFブログ』第5回目の更新は、Fab施設『SHAREGARAGE』にあるデジタル工作機械について詳しくご説明いたします!
今回は、実際に来てみないとわからないことや、スタッフだからこそ話せる機械の特徴や使い方のコツなんかもご紹介していきたいと思います。

記事担当はスタッフ土山です!

デジタル工作機械を使ったものづくりをしてみたいと考えている人はぜひこのブログをブックマークしていただければと思います!

デジタル工作機械とは

『デジタル工作機械』を簡単に説明すると「作成したデジタルデータを必要とする形状・精度に効率よく3次元加工できる機械」になります。

僕たちが普段目にしている雑貨商品、アクセサリーなどは、ほとんどデジタル工作機械(レーザーカッターやUVプリンター)によって作られています。
昔から工作機械を使ったものづくりは自動車や人工関節、金属を材料とする製品に使われて来ましたが、2016年からブームになったFab施設をきっかけに一般の人たちの目にも触れられるようになり、それらを使ったものづくりが全国に広がっていきました。

現在『ハンドメイド』と呼ばれる製品にもデジタル工作機械で作られたものが出てきたり、アマチュアクリエイターのラインアップにも既製品のような商品が陳列されるようになりました。
大手ブランドの商品棚にあるような製品を個人で作れる時代だからこそ、どの機械でどのようなデザインを生み出せば他のブランドと差を作れるのか、どういう商品を作れば売れるのかなど今後色々と考えていきたいと思います。

LASER CUTTER(レーザーカッター)

SHAREGARAGEにあるデジタル工作機械の中で最も人気のあるのが『レーザーカッター』です。


レーザーカッターのスペックを簡単にまとめます。

Rayjet Laser(trotec)
・出力レベル
12W/30W
・加工範囲
W=450mm/H=300mm/T=140mm
・読込データ
Adobe Illustrator CS4
・加工可能な素材
アクリル/MDF(中質繊維板/針葉樹)/木材/コルク/皮革/フェルト/紙/ゴム(専用ゴム板)/ガラスなど
・加工不可能な素材
ポリ塩化ビニル(PVC/PVBなど)/発泡スチロール/ポリカーボネート(PC)/カーボンファイバーなど

Rayjet(レイジェット)はレーザー加工機メーカー『trotec』で開発された製品の中でも最小モデルですが、スタンプ用ゴムはもちろん、石材やガラスなどの硬質な素材にも彫刻加工が施せるパワーがあります。また加工面積がSHAREGARAGEにあるUVプリンターと近いので互換性も高く、二つのデジタル工作機械を組み合わせた商品製作が可能です。

trotec社はもともとスタンプ制作のためにこのレーザー加工機を開発した老舗メーカーなので、他社製品に比べてスタンプ加工の精度が高く、かなり細かい描写の絵もくっきり表現することができます。

また切断能力も高く、素材によっては厚さ6mmのものを自由なカタチに切り出すことができます。
下の画像の商品は、イラストレーター mojalloさんとWEBマガジンの企画でコラボレーションし製作した木製のブローチです。
まず、レーザーカッターでキャラクターのアウトラインに合わせて木材を切断し、その後UVプリンターの三層印刷機能(下地にホワイトを印刷し、その上にカラー印刷を施す機能)を使って印刷しました。
彼女は普段、ポストカードや手作りの絵本など主に紙媒体の商品を中心にイベントに参加していましたが、この時のコラボをきっかけに会員さんとしてSHAREGARAGEのデジタル工作機械を使って自ら商品製作しに来るようになりました。

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このようにレーザーカッターを使えばアクセサリーや模型などをオリジナルで製作できるほか、ブランドのアメニティグッズなども簡単に作ることができるので、幅広いクリエイター層にマッチするデジタル工作機械だと思います。

UV PRINTER( UVプリンター)

UVプリンターはSHAREGARAGEにある工作機械の中で最も高品質な商品・作品を作ることができるデジタル工作機械です。

UVプリンターのスペックを簡単にまとめます。

VJ-426 UF(武藤工業株式会社)
・印刷レベル
720dpi~1440dpi
・加工範囲
W≒450mm/H≒300mm/T=70mm
・読込データ
Adobe Illustrator CC推奨
・UVインクの密着性が高い素材
ポリカーボネート(PC)/ポリ塩化ビニル(PVC/PVBなど)/ポリスチレンなど
・UVインクの密着性が低い素材
ガラス/アクリル/ポリエチレンなど
・加工不可能な素材
ポリプロピレン(PP/クリアファイルなど)/シリコン/布類/鏡面加工されたものなど

UVプリンターはいろんな製品に使われており、一般的なものではスマートフォンケース、キーホルダー、ゴルフボールなどに印刷しています。
インターネットで「iPhoneケース 印刷」で調べると様々な外注サービスのサイトが表示されますが、ほぼ全ての外注先はこのUVプリンターを利用しています。つまり市場に出ているiPhoneケースの大半はUVプリンターで製作されたものなんです。
SHAREGARAGEのUVプリンターが使えるようになれば、自分のブランドの商品のクオリティを一気に市場レベルにすることができます。下の画像はWEBマガジン企画で『イラストレーター Abe Kannaさん』とコラボレーションして製作したiPhoneケースです。

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UVプリンターを製造しているメーカーは、Roland(ローランド)・Mimaki(ミマキ)・Mutoh(武藤工業)の3社が有名です。
僕はこの3社が製造するUVプリンター全てを使ったことがあり、その経験からSHAREGARAGEにあるUVプリンター『VJ-426 UF』が最も使いやすく印刷できると思っています。

『VJ-426 UF』が他のメーカ製品と比べてどこが使いやすいのかを簡単にまとめてみました。

・印刷データが作りやすい
・印刷スピードが速い
・ホワイトインクがクッキリ出る(インクが剥がれにくい)

まず「印刷データが作りやすい」という点に関しては、データ作成にAdobe Illustrator(イラストレーター)を使うのですが、三層印刷設定なども「特色設定・レイヤー設定・属性設定」のルールを適用してあげれば、データ上で複雑なことは何もしなくていいのですごく楽です。UVプリンターを使っていると、「下地のホワイトが出ない」とか「色が変かも」など様々なヒューマンエラーによって印刷ミスをしてしまうのですが、『VJ-426 UF』は印刷前に確認する内容が決まっているのでミスがほとんどなく印刷できます。

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次に「印刷スピードが速い」という点に関しては、僕が今まで使ってきた上での感覚値になってしまうのですが、『VJ-426 UF』の印象は「速くて綺麗に印刷できる」という感じです。印刷スピードが速くなるとどうしても印刷の質があまり良くなかったりするのですが、そういったこともなく初めて使ったときは「どうしてこんなに速く印刷できるのに綺麗なの!?すごい!」と感動したほどです。

「ホワイトインクがクッキリ出る」という点に関しては、字の通り下地や白いモチーフを印刷したいときに必要なホワイトインクが、他メーカーのホワイト印刷に比べて最もハッキリ・クッキリ出るということです。この点も初めて使ったときは「どうしてこんなにホワイトがクッキリ出るんだ!?すごい!」と感動しました。それまでUVプリンターのホワイト印刷は、重ね塗りなどをしないと色のついた素材には向かないと思い込んでいたので『VJ-426 UF』を使った時は衝撃でした。
また、これも感覚値になってしまうのですが「インクが剥がれにくい」と感じました。というのも、UVインクはアルコール・シンナー系の溶剤に弱く、一般的な除菌シートなどで印刷面を拭いてしまうと色が変色したりボロボロと剥がれてしまうのですが、『VJ-426 UF』で印刷したものは同じようなことをした時に他メーカーと比べてインクの変色などしていないと感じました。

このように3社のUVプリンターを使ったことがある僕にとって『VJ-426 UF』は一番使いやすいUVプリンターだと思います。そして、市場に出回るクオリティのオリジナル商品を作る上で最も欠かせないツールなので興味のある方はぜひトレーニング、または委託製作でご利用いただければと思います!

3Dプリンター(da Vinci Mini)

3DプリンターはFab施設の登場とともに一大ブームを巻き起こしたTHEデジタル工作機械です。SHAREGARAGEには低価格ながら質の高いプロトタイプを製作できる3Dプリンター『da Vinci Mini』があります。

3Dプリンターのスペックを簡単にまとめます。

da Vinci Mini
・印刷方式
熱溶解樹脂積層方式
・積層ピッチ
0.1~0.4mm
・加工範囲
W=150mm/H=150mm/T=150mm
・対応ファイル
STL/XYZ形式/3mf/obj
・対応材料
PLA/PETG/タフPLA
・印刷速度
120mm/s

2010年あたりから3Dプリンターが一般市場にも出回る価格になり、毎週部品が入った本を集めると最後に3Dプリンターが組み上がるものまでありました。
世間一般的な3Dプリンターのイメージは『パソコンで作った3Dデータがそのまま出てくる』という感じだと思いますが、実際はピンキリで、1千万円以上クラスの製品になると色や形をそのまま再現できるものがある一方、一般的に出回っている3Dプリンターは積層の線が見えるし綺麗に出力できれば『ラッキー』というレベルです。

また、『3Dプリンターで出力したものを商品にしたい』という人もいますが、正直言って『3Dプリンターで製作したもの=プロトタイプ(試作品)』のレベルです。
しかし、最近では『光造形方』の3Dプリンターの価格が大幅に値下げしていたり、カラープリントができる3Dプリンターが出たりなど毎年機能が上がったモデルや低価格の製品が出てきているので、やはり注目すべきデジタル工作機械だと思います。
さらに、3Dモデリングソフトも無料で利用できるものが増えており『3Dデータを作れる技術』と『3Dプリンターで出力するコツ』を知ることが重要だと思います。

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今後SHAREGARAGEに新しく3Dプリンターを導入する予定ですので、この機会に3Dプリンターを使ってものづくりをしてみたいと考えている方はぜひ遊びに来てください。

今後のハンドメイドマーケットとデジタル工作機械

今回ご紹介したデジタル工作機械はこれからのハンドメイドマーケット界にとってなくてはならない存在です。自分のブランドの商品をワンランクアップさせたい、高品質な商品を揃えたいと考えているクリエイターさんは『SHAREGARAGE TO PRINT』で外注してみてください。業界最安値の価格設定とFab施設だからこそできるサービスも充実しています!また、小ロットからの対応もできますので在庫を抱えるなどのリスクもなく商品製作ができます。

委託加工サービス『SHAREGARAGE TO PRINT』の詳細はこちらから

 

次回は、今回紹介できなかった残りのデジタル工作機械について紹介します。(2018年10月26日公開予定)

記事担当:土山

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