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デジタル工作機械の性能と特徴②

SHAREのスタッフがみなさまにお届けする『SHARE STAFFブログ』第6回目の更新は、Fab施設『SHAREGARAGE』にあるデジタル工作機械についての紹介、第2弾となります!
前回と同じように実際に来てみないとわからないことや、スタッフだからこそ話せる機械の特徴や使い方のコツなんかもご紹介していきます!

今回機械のご紹介をするのも、工作機械大好きスタッフの土山です!

最初は最近巷で話題になっているデジタル工作機械のお話をさせていただきたいと思います!

複合プリンターの登場

前回ご紹介したデジタル工作機械、レーザーカッター・3DプリンターはFab施設の登場とともに一気にブームになり、様々なメーカーが3次元加工プリンター業界に参入しています。
昨年、『レーザーカッターの出力機の特許が切れる?』という話が聞こえてきた頃から、この2大工作機械が一緒になったものがクラウドファンディングに登場し、新しいカテゴリーのデジタル工作機械としてジワジワと存在感を増してきています。

それが『複合型プリンター』です!

この複合プリンターのいいところは1台でレーザーカッター・3Dプリンターほか複数の機能を持ち、デスクトップ型で家庭でも置きやすく、さらに価格が安いという点です。
出力部分のアタッチメントを取り替えるだけで、3Dプリンター⇄レーザーカッター⇄カッティングプロッター⇄CNCルーターなど、様々な機能に変更することができます。

ちなみにレーザー出力機にアタッチメント交換するタイプのほとんどは、金属以外の素材(コースター、皮革、紙など)に『彫刻加工』できるのですが、アクリルに対してはレーザーが透過してしまい加工ができないようです。※切断加工は出力が足りないのでほとんどできません。

現在僕が把握しているだけでも3台のデスクトップ型複合プリンターが存在しますが、一部メーカーは日本ではまだ取り扱い予定がないようです。興味のある方は以下からご覧ください!

・EVY

詳細はこちらから

・Snapmaker

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・MOOZ

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デジタル工作機械の紹介②

今回は前回紹介できなかったデジタル工作機械3種類を皆様に紹介したいと思います!

・GOCCOPRO 100(デジタル製版機)
・SOLEIL100A(家庭用ミシン)
・STiKA(カッティングマシーン)

これらの工作機械はスタッフ土山がとても感動した性能を持っています。
まずはとんでもないスピードでシルクスクリーンの図版を出力できるデジタル工作機械について詳しくご説明します!

GOCCOPRO 100(デジタル製版機)

デジタル製版機はシルクスクリーンプリントに必要な図版を出力できる専用の印刷機です。

デジタル製版機のスペックを簡単にまとめます。

GOCCOPRO 100(理想科学工業)
・製版サイズ
最小:W=10mm/H=10mm
最大:W=297mm/H=800mm
・解像度
600dpi×600dpi(穿孔密度1,200dpi)
・読込データ
Adobe Illustrator

シルクスクリーンはもともと日本人が開発した『ステンシル』という印刷方法から生まれたとされる印刷技法で、インクが通過できる穴のある面と、インクが通過できない穴がある『版』とよばれる図柄を製作しインクを流し込むことで布や木材、紙、プラスチックなどさまざまなものにプリントすることができます。

このシルクスクリーンの版を製版するためにはいくつかの工程を必要とします。

一般的な製版工程
⑴アルミや木材でできた歪まないフレームに接着剤を塗布しメッシュ状の帆布を貼り付けていく。
※貼り付けた布が弛んだりしないように気をつける(かなりの力仕事)
⑵布をピンと貼り付けれたら、布部分に観光乳剤を塗布する。
※この時絶対に紫外線が当たる環境で作業してはいけない。(暗室での作業)
⑶プリントしたい図案と観光乳剤を塗布した版を露光機を使って製版する。
※この時点で図案部分が綺麗に出せない場合がある一発勝負
⑷余分な観光乳剤を洗浄し完全に乾燥するまでしばらく待つ
※丁寧かつ素早く洗わないと観光乳剤が布に染み付いてしまい綺麗にプリントできないことがある
⑸班が乾燥したらシルクスクリーンスタート!
実際の製作の様子(Youtube)

・・・・ということで、上記の工程だけで最低90分はかかります!(まだプリントできてない!)

シルクスクリーンで可愛いファッション雑貨をたくさん作りたいと考えていた人も、このように長時間かかる準備段階を見るとモチベーションが下がってしまうのも当然です。僕も同じように『シルクスクリーン=時間めっちゃかかる』と思っていました。

しかし、SHAREGARAGEにあるデジタル製版機はそんな僕の考えを劇的に変えてくれたんです。

その理由が、製版作業がたった5分で完結できるからなんです!

その工程を説明します。

デジタル製版機による製版工程
⑴Adobe Illustratorによるデータ作成
※カラーモードをRGBで作成し、プリントしたいデータを【R:0/G:0/B:0】の塗りデータにする。
⑵専用のPCをデジタル製版機に接続する。
※出力したい版の大きさを自由にカスタマイズすることができる。
⑶プリントボタンを押して製版スタート
※この時の製版時間はわずか1分!
⑷製版後は枠に貼り付け完成。
※SHAREGARAGEではSURIMACCA(スリマッカ)の枠を使用しています。
実際の製作の様子(Youtube)

こんな感じで、通常の製版作業量と時間の差は一目瞭然ですね。
このデジタル製版機を知ってしまってからは、以前の製版作業には戻れなくなります!

グラフィックデザイナー yuccoさんはmiddle×paddleという自身の雑貨ブランドでオリジナルのアパレル商品を展開しています。以前は一枚の図版を製版するのに1時間半ほどかけて作業していたそうです。下画像はSHAREGARAGEのデジタル製版機を使ってオリジナルのスウェットトレーナーを製作したものです。
ここでは下地の色の濃い素材にもしっかり映える『ラバーインク(油性)』を使用しているので綺麗にプリントできるのが特徴です。

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カッティングマシーン

カッティングマシーンは『カッティングシート』という看板製作や店内装飾などで活用される粘着剤付き塩ビフィルムを自由なカタチにカット加工できるデジタル工作機械です。

カッティングマシーンのスペックを簡単にまとめます。

STIKA SV-8(ローランド)
・カッティング方式
メディアムーブ方式
・加工範囲
W=160mm/H=1000mm
・使用可能シートサイズ
W=200mm/H=1100以下(A4縦、8インチ幅対応)
・カッティング速度
12~40mm/sec.
・読込データ
Adobe Illustrator CC推奨

カッティングマシーンで作られたものは様々な場所に使われています。例えばカフェやレストランなどの飲食店の入り口などにデザインされたロゴマークや営業時間などの記号、路面店のガラス窓に森や花冠、動物達のシルエットが描かれている場合が多いと思いますが、全てカッティングマシーンで製作された塩ビシールが貼られています。
また、大きな製品になると車などの装飾に使用されたり、お店や会社の看板に使用されたりなどプリンターには入りきらないようなサイズのマテリアルに貼付加工ができるのが特徴のデジタル工作機械です。

カッティングシートの実例

カッティングマシーンで加工するデータもAdobe Illustratorで作成する必要があるのですが、図案のパスに沿って切っていくので特に指定された状態にする必要がないので、SHAREGARAGEにあるデジタル工作機械の中ではハードルの低い方だと思います!

また、先ほど紹介したシルクスクリーン印刷でアパレル商品を作るパターンもありますが、このカッティングマシーンを使って同様の商品製作を行うことができます。カッティングシートにはマット、光沢、半透明、金属膜など様々な種類の素材があるのですが、熱圧着で貼り付けできるアイロンプリントシートもあります。これを使えばオリジナルのアパレル商品が簡単に製作することができます。
展示会などに出店する際、大きい頒布にアイロンプリント用のカッティングシートで装飾できるなど、クリエイターにとってはかなり汎用性のある素材なのでオススメです!

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デジタル刺繍ミシン

デジタル刺繍ミシンはAdobe Illustratorで作成したデータから自動で刺繍してくれるデジタル工作機械です。また家庭用ミシンの機能も自動で設定可能です。

デジタル刺繍ミシンのスペックを簡単にまとめます。

SOLEIL100A(brother)
・基本機能
自動糸通し/自動糸調子/自動糸切り/縫い目、押さえ圧機能/タッチパネル液晶/フットコントローラー
・ステッチ数
533模様
・サンプル刺繍用データ
75模様
・刺繍可能面積
180mm×130mm

この工作機械は簡単に言うと家庭用ミシンのハイテク機能版です。普通の家庭用ミシンで手動でやらないと行けない『糸通し』や『縫い目、押さえ圧設定』などを全自動でやってくれるだけでなく、オリジナルのデザインを自動刺繍してくれる機能があります。初めてこのミシンを使用した時はあまりにもハイテクすぎて感動したほどです。ミシンを家庭で何度も使用している人でも仕様などが全然違うので、必ずSHAREGARAGEのトレーニングを受講してください。



上の画像は搭載されているサンプルの刺繍データの一例

デジタル刺繍ミシンのデータはAdobe Illustratorを使って作成するのですが、この作業が少々大変です。あまり細かいデータは得意ではないので、元のデータより若干デフォルメするのがいいです。
現在デジタル刺繍ミシン用データ作成トレーニングは準備中ですのでもうしばらくお待ちください。

ミシンのトレーニングはこちらから

デジタル工作機械の可能性

デジタル工作機械はクリエイターにとって強力な武器になります。新商品開発はもちろん、商品を陳列するための什器やショップの看板なども高品質で製作することができます。レーザーカッターやUVプリンターは量産化に対応することができ、シルクスクリーンやデジタル刺繍ミシンを使えばハンドメイドでオリジナルのアパレル商品を作ることができます。カッティングマシーンを使えばお店の看板や装飾を手がけるだけでなく、オーダーメイドの服や頒布を低コストで製作することもできます。

クリエイターのアイデア次第で無限大の可能性を生み出せます。SHAREGARAGEでは初心者向けのイラストレーター講座やデジタル工作機械のトレーニングが充実しています。興味のある方はぜひ遊びに来てください!

データ作成から外注製作まで全てをスタッフが行う『らくちん委託サービスーSHAREGARAGE TO PRINT』もありますのでお気軽にご相談ください!
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記事担当:土山

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